SKMM
発声練習
上行形のアルペジオ、5度スケールを5点Eまでで練習。
概ね声楽的な良い響きが実現できるまでになっていた。
発声の簡単な生理学的な説明をした。
空気の入った風船とその入り口をつまむイメージとして、肺に息を入れる横隔膜と声帯との類似関係を説明。
入り口をつまむこと、と声帯から声を出す意味を具体的に理解するため、息を止めて吐き出す練習をした。
これが上手く理解できたようで、素晴らしく良く響く声が出せていた。
コンコーネOP9から、26番と27番
こちらも、おおむね発声練習をよく理解した歌声が実現できていた。
以前は絞まるか裏声的になっていた5点D前後でも、きちっと響きになっていた点が進歩。
時として絞まる傾向があったので、跳躍時に注意することを教えた。
具体的には、跳躍する前の音を発声時に口を開けることである。
そのことで、自然に音程が跳躍する目的の音程にはまるのである。
他には、音取の方法として、調性を把握する方法と楽器なしで音程を取る方法を教えた。
調性の把握は、半音上をトニイホロヘハで見るシャープ系と4度下をヘロホイニトハで見る♭系である。
いずれも主音(ド)を認識してドレミファソ~で音階を認識する移動ド唱法である。
これを覚えると、古典的な音楽の譜読みがかなり出来るし、歌の音楽であれば音程感と和音感が格段に良くなるメリットがあること。
ただ身体に覚えさせるのは相当根気がいるので、興味が沸いてやる気が起きたらぜひ挑戦してほしい。
楽譜を読めることで、歌声自体が本物になるからである。