TNK

発声練習

特に課題を設けず、5度のアルペジオとスケールを一通り練習して終わった。
声、音程共に正確に程よく出せている。

コンコーネOP9から27番

半音音程の歌い方。
移動ドでソ―ド#という増4度の音程が、ピアノの伴奏和音ソーファという7度の上のファとぶつかり歌いにくい音程。
この音程感は慣れるしかないが、一方で正確に半音の違いを表現する発声技術も大切であること。

フォーレ「5月」

全体に整った歌になって音楽的な表現を呈している。
語頭のRは明快に子音の発音を出す事。
母音は、Eのあいまい母音を丁寧に響かせる意識を。
つまり口奥に空間を意識して、そこに反響させるように発声すること。
あいまい母音は、無意識で何となく歌うとカタカナ発音的に聞こえてしまうから。

フォーレ「漁夫の唄」

フレーズの終わりのブレスが長く間延びした感じになる点を注意。
曲のテンポ感と進む速度の変化があるため、その流れを恣意的なブレスで壊さないことが大切。
あと。やはり低音域の半音程の細かい音程感の声を大切に。

木下牧子「海と涙と私と」

一度通してもらったが、中音域のピッチが低めで歌詞発音も不明瞭であった。
テンポを少し速めて明快に歌ってもらうことと、中低音のピッチに注意をしてもらった。
このように歌うと、結果的にテノーラルな発声に感じるのだろう。
バリトンらしい歌声を求めたいところだが、それ以前の問題としてピッチは正しく歌うことは優先であること。