SNT

発声練習

特に課題を設けずに、下降形5度スケールと上行5度スケールを練習しました。
発声練習の場合は高音の換声点をあまり意識せずMezza voceになる方が彼女は良いのでは?と思いました。

パノフカ3番

大変良く歌えていました。
強いて言えば、長いメリスマのブレスは急がないできちっと入れて歌うこと。
短いカンニングブレスが出来るようになったら、カンニングに切り替えた方が良いです。
カンニングブレスは、息漏れのない中低音の発声がないと難しいので、この点が課題でしょう。

フォーレ「イスパーンのバラ」

テンポが少し遅めでしたが、かえって作風に合った情緒ある歌声で大変良かったです。
強いて言えばもっと子音を正確に出せると、歌詞発音が明瞭になって美しい演奏になると思いました。

ヘンデル「アリオダンテ」よりジネーブラのアリオーゾ「可愛らしさ、お色気、それに艶やかさが」

フォーレ作品で聴かせてくれた歌声のまま歌えれば良いと思いましたが、どこか力んだ感じがありました。
具体的に中高音域でピッチが低く感じる点です。
声を強く出そうとしていたのではないでしょうか?
全体的には、歌い込みが足りてないのでしょう。
リズム感とピッチの正確さが求められます。
この場合のリズム感とは、音符が表現していることを正確に歌声に反映することです。
今の場合であればより機械的になっても良いと思いました。
手で指揮をしながら正確に歌う練習をアカペラでしてください。

平井康三郎「平城山」

ピアノ伴奏のテンポが最初は遅すぎたので、修正しました。
ピアノ伴奏の右手の低音リズムは歌うテンポを想定して弾くべきでしょう。
修正したところぴったり四分音符=60でした。
文節の塊を意識した滑らかさによって、文語体特有の雰囲気を目指したアーティキュレーションが出来ると完璧。
歌詞の朗読を謡曲を真似てやってみると良いでしょう。
歌わないで、朗読を歌のテンポとフレーズ感で練習すると良いでしょう。