MKA

プーランク「変身」

それぞれ適切なテンポ設定が先ず大事。
テンポ設定で表現のスタイルが決まるからである。
1曲目は胸踊る興奮、2曲目は甘いノクターン、3曲目は素早いテンポを早口で歌う曲芸的な表現となる。
その違いを明快に表現できるように。
換声点で♭になったり、響きが抜けることがある。
これは単に口の開け過ぎでもあるし、子音のアタックがきちっと出来ていないということもある。

アーン「わたしの詩に翼があったなら」

これもテンポ設定が重要。
世紀末芸術の雰囲気を色濃く表しているので、落ち着いてしっとり歌うべきだろう。
全体に換声点の5点F前後のピッチが決まりにくい傾向があった。
子音の発語でピッチを決める意識がないと音程が決まらない事と、声の換声にも影響がある。
楽譜に書いてあるテンポ指示はきっちり守って徐々にゆっくりになるように留意を。

アーン「春」

これも伴奏音楽から。
テンポの設定を見直すこと。
弱音で始まるがバックにあるテンポ感は、少しバックビート的なノリがないと軽やかに聞こえない。
歌はやはり換声点の5点F辺りが鬼門。
子音をしっかり音程に載せて発音すること。
もしかすると喉をかばってしまう癖があるのかもしれないと思った。