MMH
発声練習
声を温める目的で、下降形を中低域で1オクターブ、そして5度スケールを1オクターブ半くらい。
換声点ないしその上の5点Aくらいまで軽く良い声で練習できていた。
ベッリーニ「もし私ができないなら」
メリスマの歌い方を中心に練習。
Lentamenteと書いてある部分に限る。
フィナーレのヴァリエーションは小さく入って高音に向けてクレッシェンド。
域の配分に気を付けないと尻切れトンボになるので要注意。
全体のピッチの高さはとても良かった。
曲調としては嫋嫋としたものが欲しかったので、強くなり過ぎないようにと指示した。
ドビュッシー「ビリティスの3つの歌」から「パンの笛」
初伴奏合わせだったので、テンポ変化に留意してもらった。
Il m’a prend a jouer assise sur ses genouxの個所、ピアノが走らないよう注意。
8分音符のテンポは冒頭のテンポと同じことである。
後半のNous n’avons rien a nous dire 歌詞の意味も含めて発音と声量に充分注意を。
とても官能的な場面である。…
次のIl est tard…は逆に我に返る部分であるから、歌い語る速度感に変化が必要である。
最後の蛙がなく風景の伴奏はゆったりと指示。
Ma mere ne crois jamaisの件はレガートに。
出来れば早めの語り口が相応しい
中田喜直「木の匙」より「やがて生まれてくる子のための子守歌」
ピッチのことなど発声についてはクリア出来ている。
歌う者のイメージについて模索した。
裏読みということではない本人の素朴なイメージなので尊重したい。
ただ音楽が醸し出す明るさや夢のような雰囲気は尊重すべきとだろう。