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発声練習では、2点Gまでを限度に声の様子を見ました。
さすがに、このところずっとうるさく言って来ただけあり、喉を上げて締めないように発声を処理出来始めているようでした。
この調子でずっと続けて下さい。

曲はラヴェルの「5つのギリシャ民謡」から。
1番~3番まで譜読みと声のことを練習しました。
些細な音の間違いや、フランス語の読みを訂正しました。

声ですが、一般に唇を突き出すように発音することを多く覚えることだけで、発声の課題である、
2点Eからの声のチェンジに上手く対応できると思いました。

特に狭いEは、Uを基本に唇を突き出しておいて、舌先だけをEの発音状態にして発声すると良いです。
理由は、この母音だけではなく、単語中の母音とのはまり具合が滑らかになります。
これを、口を横に引くようにして発音すると、そこだけが突出して聞こえてしまうということです。
そして、唇を突き出すことが、結果的に喉を下げる働きが出ますから、これもある面で効果的なわけです。

また、他の母音、たとえば開母音のEでもAでも、またoeなどでも、もっと唇を突き出しては発音することを
覚えることで、チェンジ近辺の2点D~Fくらいの喉の締まりを抑制できるでしょう。

もう一つの曲、クレマン・マロの2つのエピグラムから、1曲目の「アンヌが戯れに雪を投げたから・・」
譜読みが不完全だったので、とにかくリズムと音程を間違いなく歌えるように

こちらは、低音の発声が要になりそうです。
地声とその上の声との境目辺りを行き来するのが難しそうです。上の声だとフガフガしてしまうし、下の声に降ろすと
地声になって、声の表現が強過ぎてしまうでしょう。
この境目を狙おうという難しいことよりも、どちらかの発声を上手く使って行くことになるでしょう。