TH
発声練習
最初は5点Dくらいまでを往復してから、5点Gまでを5度オクターブとアルペジオで練習。
非常に良い声質である。
最後にオクターブのアルペジオを5点bまで上がったが、低音4点bからの2オクターブ間、安定して滑らかで美声で通していた。
イタリア古典歌曲から
Amor ch’attendi
とても良く響く声で美しく歌い通せていた。
一点、転調する箇所の声のピッチに注意。
少し影を帯びた旋律に代わるため、声の出し過ぎとピッチの関係に留意すると良い。
Per la gloria d’adorarvi
これもとても良く響く音程の良い声で歌い通せていた。
留意点は、強弱の変化。
基本はMfなので、Mfがどの程度の声量であるか?を自分の技術で規定すること。
そのことで、上限のFFと下限のPPの声のレベルが規定されるからである。
この作品は、そのことでニュアンスが良く抽出されるのだろう。
ドニゼッティ「ルクレツィア・ボルジア」より「あの魔法使いの何と美しいこと」
ソプラノ・レッジェーロには大変美しい作品である。
それだけに正しいピッチ感と見事なレガートが試される難曲でもある。
前半は音域が低いので、特にピッチの高さに注意を。
後半特に最後の2ページのメリスマを丁寧にレガートで歌えるように。