WH
発声練習は2点Aくらいまで、声を温める程度に早々に終えて、曲の練習をしました。
Oh quante volteでした。
歌うリズムの不安定が気になったので、リズム読みを徹底してみました。
気になったのはレシタティーヴォの部分です。
アリアの部分も同じ要素が残りますが、それほど目立ちません。
レシタティーヴォは、何となく自由にやってしまうと、不安定に感じます。
理由は、伴奏がほとん付いていないことと、あったとしても合いの手のように和音が入るだけなので、リズム感が得られないために、
歌声の安定度がシビアに要求されてしまうわけです。
4/4拍子なので、まずは小節線で囲まれた中は4分音符4つで数えられるように、1拍単位で分離線を入れてください。
そうしておいて、譜面を眼で追っても拍を意識できるようにしておきます。
拍が意識出来ていないメロディというのは、どこか不安定になるものです。
そして不安定になるということは、結局歌声にも影響が出ます。
自身の曲に対するリズム感をしっかり持っていなければ、ブレスも決まらず結果的に喉の準備も曖昧になりますから、
結果的にお腹からの声にならないです。
ただし、上記のことは基礎的なことであって、音符を線でつないでレガートに歌うことは、同じくらい大切なことです。
しかし上記の拍節感が身体に付いてなくて、旋律をレガートに歌おうとすると、どこかで無理が出るということです。
拍節感が産み出身体のすブレスと発声の感覚があって、初めて本当のレガートになる、ということです。
アリアなどの伝統的な歌い回しや修飾音符の付け方、などはディテールの問題です。
大事なことは譜面を読んで、その音楽に対する自分のリズム感を養うことが第一です。
基本的な大まかな歌の部分が身に着けば、後の応用は楽なのですが、出来ていないと後々とても苦労するでしょう。
発声の基本的なところは、概ね出来て来ているので、これからこのリズム感を充分養って下さい。
結果的に声のことも更に進歩するでしょう。