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発声練習は、ブレス時のあくび状態と、声の出し始めを高く、という2点の注意で、ほぼこちらの思惑通りの声になって来ました。
また、この点を注意した発声になると、高音へのチェンジも自然に良いポイントが出るようでした。
この発声を注意しながら、トスティの3曲を練習しました。
まずAncora
冒頭のフレーズの入りでの声の出し始め、ブレス時の準備を大切にしてください。Iで始まりますが、良く喉を開けて
締めないように。また、2点Cから上の音域は、喉が締まらないよう、発音で喉を良く開けるように充分に注意して発声してください。
特に2点Eで始まる、Del mio pensierのフレーズは、喉が上がらないように、最新の注意を払って下さい。
それから、イタリア語の発音の確認と、朗読をしました。
朗読は譜面を見ないで、必ず歌詞カードの文章だけを読んで下さい。
イタリア語の単語や文法的な構成が、ヴィジュアル的に良く判るからです。
最終的には音符を歌うのではなく、歌詞を歌う、という観点からみても、歌詞を見て読む練習は
大切になって来ます。
Sognoは、音域が広く、高音も5線を超えますね。この高音の発声は気をつけて下さい。
声を喉で押さないように、むしろ声を出しながら喉奥の拡がりをより拡げるようにして発声して下さい。
最後にフランス語のChanson de L’adieuを練習しました。
発音を録音してもらい、一通り発音練習で終わりました。
一応譜読みは出来ていますが、発音と発声の関係があります。
発声にかかる前に、発音をしっかり読めるようにして下さい。
それがないと、発音で喉を開けるという作業に入れませんので。
