AY

発声練習は、一通り。ハミングから母音、子音を混ぜた発声、アルペジョ、5度と取り交ぜました。
曲は、Star vicinoから。
発声だと、やや喉が締まり気味というか、ファルセット傾向が強い中高音の声ですが、
歌になると、それが良い方向に表現される、ある種の上手さが感じられました。
丁寧な声の扱いとあいまって、この曲の雰囲気に良く合った
ものを醸し出していて好感が持てました。

これは彼女に聞いてないので判りませんが、どうも発声練習には集中力が出ないのかもしれません。
どこか精彩を欠いていますが、それが歌になると、ぐっと精彩が湧いてくるよう

あとは、言葉を丁寧に扱えば良いと思いました。
特に子音の発音は、正しく丁寧に出して下さい。

ヘンデルのメサイアから、I know that my redeemer livethでは、Star vicinoの歌声をそのまま引きずってしまいました。
こちらの曲は、むしろ正反対でしょう。
凛々しく、また公明正大な宗教的感情ですから、発声云々以前に、そういう心情を意識して下さい。
そうすると、発音自体がもっと明快になるのではないでしょうか?

その上で、英語の二重子音の扱いに注意して下さい。
Iは、A-Iですが、実際はAの響きを壊さないように柔らかくIに移行して下さい。A-eくらいがちょうど良い感じです。
例えば、I Knowと歌う場合、子音を除けばA-e-Oと母音が連なりますが、この母音の連なりで、声の響きが変わらないこと、
特に中高音のチェンジ帯で、なるべく「チェンジ」しないようにしてください。