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今回もフランクの Le mariage des roses, Lied, La vase brise の3曲を練習しました。

課題は、今までと同じく、声を出そうと意識すればするほど(歌おうとすればするほど)喉を締めてしまう発声にあります。
もちろん、本人は無意識で締めている意識はないと思います。
声の響きに集中すると、締めた響きで響きが出ると、その響きに頼るために、喉を閉めっぱなしにするという悪循環になるのだと思います。

歌う姿勢を見ていると良く判るのですが、顎を引いて下向きの顔で歌うようになると、大体喉を締めた発声になります。
これは、本来は悪くはないのですが、声の響きを集めること、高くすることのために、逆に喉を上げてしまうためになってしまっていることが、問題なのです。

本来は顎を引けば喉は上がらないはずですが、ブレスをする際に喉を上げてから顎を引くため、本来の姿勢の取り方の意味がなくなっていると思います。

これらのことを矯正するためには、顎を引く姿勢を一切なくすこと。むしろ、そのために顎を上げるくらいの姿勢で歌う方が
ずっと良くなります。

かなり厳しく書きましたが、かなり良くなっているため、あともう一押しというところなのです。
声と云うのは本当に癖ですから、ちょっと気が緩むと、あるいは無意識でいると、元の木阿弥になります。
くれぐれも、発声の歌声は、楽器を扱うと同じですから、身につくまで気を抜かずに、丁寧に、丹念に処するように意識されて下さい。