小学校4年、つまり10歳のとき、ビートルズがいいね!ということで意見が一致して仲良しになったN村君のお母さんが、
隣町の自由ケ丘にあった映画館に連れて行ってくれました。
映画の出し物は、当時大流行だったビートルズの”HELP”
あの映画は確かにモノクローム(白黒)でした。
そう、ぼくらが小学校の頃はテレビを見ても映画を見てもモノクロのものばかりでした。
いや、映画館で見る映画は、すでにカラーが多かったはずですが、なぜかHELPのイメージがモノクロなんだな。
その他にも、テレビで見ていたドラマも海外の映画(フランス映画をよく流していた)も全部モノクロで見ていました。
おばにもらったコダックの小さな携帯用カメラで撮影した写真も、すべてモノクロでした。
というわけで、自分にとって当時のビートルズはHELPに出てくる歌が中心だったので、その歌を今Youtubeで聞くと、
モノクロのイメージが浮かぶわけです。
さて、この当時流行したカラフルなサイケデリックの衣装に身を包んだビートルズは、何か時代の大きな変化を感じさせてくれたものでした。
呼応するように、自宅のテレビも中学に入ること、カラーテレビになりました。
そのことが、このマジカル・ミステリーツアーに収録されていた音楽の数々のイメージに直結するというわけ。
つまり、このハローグッバイは、もろにカラーのイメージになります。
当時の12歳の男の子にとっては、この新しい曲は、どうもナンパに過ぎて、好きになれませんでした。
むしろ、女子に人気があったのではないでしょうか?
今、改めて聞いてみると良い曲だよな、とつくづく思っています。