サンソン・フランソワのこの曲の演奏は初めて聞きましたが、今まで聞いたどの演奏よりも気に入りました。
ベストワン!
詩情豊かな演奏です。情景が目に浮かぶ。ピアノの音のディテールが明快でありながら、ファンタジーが十分に感じられる。
他の演奏は押しなべてリズム感が横に流れていて、一見きれいなピアノ音楽だが「きれいに上手そうに弾いてます」感しか感じられないので、退屈で途中で挫折してしまうのです。
しかし、フランソワの演奏は興味深くて「ふむふむそれで?ほーほーそうか!で次は?」という具合に、興味深くて最後まで一気に聞き通せる。
しかしWikipediaを読んでも、この動画のコメント欄を読んでも、彼が天才肌で一般的な解釈と違う、と言わんばかり。
「模範とはならないが文化的価値がある???」一体模範的演奏とは何を以て模範というのでしょうか?コンクールでしょうか?
彼のソナチネも聞いてみましたが、これも第二楽章には目から鱗が落ちました。
なるほど~!と思わずうなってしまいました。