タイトルだけ読むと不穏な雰囲気ですが(笑)
私にとっては骨董品は現代の物品よりもはるかに価値の高いものです。
ただ、気を付けなければいけないのは骨董品は実に精巧な偽物が作られていて騙されます。
相当な目利きにならないと、コロッと騙されます。
お宝鑑定団の目利きの骨董商の方が良く「いい仕事してますね~」という言葉。
偽物に対してしばしば「仕事が雑」という言葉が出てきます。
その見分けが微妙だったりします。
これは、当然ながら音楽の演奏にも出てくるわけです。
ちなみにこの動画に出てくる若い女の子が偽物だということを言いたいわけではないです。
素晴らしく才能があるピアニストです。
将来、上原ひろみとしてアメリカで活躍する世界的なJazzピアニストになったわけですから。
この動画を見ていて、つくづく思ったのはクラシック音楽の演奏の難しさです。
それは、クラシック音楽演奏が骨董品としての価値を生み出す意味を、演奏のどの部分に具体的に表現するか?ということでしょうか?
先生がお手本を見せてくれますが、確かに違う。
極論すれば平面と立体の違いくらいに違います。
同じ激しい表現であっても、音楽が婉曲に表現されるか直線的に表現されるか?の違いだと思いました。
たとえば、バスをもっと重く弾きなさいということを手本を示しますが、明らかにバスを叩くときに間合いがある。
これを一言で無理やり言い包めてしまうならば、演奏における「リズム解釈」の問題ではないか?と思います。
ただ、一番問題なのは、それをやろうという気になるかならないか?という気づきがあるかどうか?
こればかりは、経験しか解決方法はないでしょう。
このようなテクニックは、演奏者本人が気づかなければ再現性がないからです。