この演奏動画、以前も掲載した記憶がありますが優れた演奏なので再度ご紹介をいたしたく。「シャルル・ドルレアンの詩による3つの歌」
最近ルネサンスのフランドル系の作曲家が作ったミサ曲の美しさにはまっていて、ふとドビュッシーのこのコーラスを思い出したわけです。
それはギヨーム・ドゥ・マショーとかジョスカン・デ・プレ、あるいはヨハネス・オケゲムなど。
特にオケゲムの作品は実に深い味わいを感じさせるもので、驚くべき音楽世界ですよ。
ばっきり申して、古典以降のミサ曲等が浅薄に感じるほど、その宇宙的な美学感は計り知れないものがあります。
コメント欄を読むと、ほとんど批判というか悪口が多く、何が気に入らないのか?私には良く解りません。
今回聴いてみて改めて思ったのは、多分リズムがぐずぐずな感じがして気に入らないか?フランス語の発音が明快でないのか?
あるいは一般的に言うフランス的な明快さに欠けた雰囲気が気に入らないのか?
私から言わせると、いかに音楽学校の教育的な音楽観に洗脳されているか?と思いました。
ドビュッシーはそれが嫌で嫌で自分独自のスタイルを創り上げたのではなかったのか?
このジャン・シラーさんという指揮者は、ドビュッシーが言うところの「音楽が持つ秘密」を判っているのでしょう。
リズムの扱いにおいて、実に柔軟で自由な発想で合唱をまとめていると思いました。