
イメージ練習の実際
作品理解
作品を理解する、その「理解」の意味をもう一度掘り下げてください。
譜読みが出来て暗譜して歌えて演奏出来れば理解した、と言えるのでしょうか?
作品が具体的に何を表現しているのか?を言葉にして表現できるレベルまで自分の想像力を働かせてください。
学校の試験のような数学の数式のような、間違いのない答えではありません。
あなたが確信を以て想像した、作品のイメージを持つことが正解です。
したがって、人によってそれは違う結果となるかもしれません。
一般的な方法は・・・
作曲家の生涯を知ること、あるいは作曲家の作品に対する想いを知ること。
詩人の生涯を知ること、あるいは該当する詩の創作意図を知ること。
この2つは調査にも限界があるでしょう。
特に大事なことは、日本歌曲ならば日本語ですが、外国語の歌はその言語を知ること。
また訳詞は当然自身で行うことです。
自分で訳さないと、詩の意味や作者の意図が見えてこないからです。
人が訳したものだけを読んで、うわべだけ分かったつもりでも、それは分ったことにならないです。
いずれにしても、詩も音楽も作者の意図が反映されたものです。
なるべく具体的に作者の創作意図が判るかどうか?
あるいは想像できるかどうか?
というレベルには到達してほしいものです。
歌詞読み
歌詞を朗読してください。
歌詞を朗読するときに、すらすら読めることが目的ではありません。
登場人物、あるいは詩の作者の立場にで感情を込めて語ることです。
それは楽譜に書いてある、強弱やニュアンスの指示に従ってみると、解りやすいでしょう。
歌わないで勉強しましょう
驚くと思いますが、実はこのことは大事なことです。
歌いたい気持ちが、実は作品の意図しない表現になってしまうことがあります。
声楽技術論的にまとめると
私も長年声楽の世界で精進してきたので判りますが、声を出すことは本能的に楽しいものです。
しかし、その本能は単に自分を肉体的に開放することだけに偏る傾向があります。
一方、作品表現は他人の感情を演奏者が成り代わって行うことではないでしょうか?
そのためには、声をコントロールすることを覚えてください。
まずは小さい声で歌うことを覚えましょう。
小さい声を出すことを覚えると、底から逆算してどのようにして開放的に声を出すか?が自覚的にわかるようになります。
つまり、今までは無自覚に出していた声量豊かな声の発声法の意味が判るようになります。
このことが、小さな声で歌う練習をする最大の意味になるでしょう。