前回紹介した、弦楽四重奏の録音です。
もちろん、プレイヤーの皆様のご了解を得ております。
昔はこのような渋いカルテットにはあまり興味がなかったものでした。
しかし、改めて色々なイマジネーションを誘う音楽として、大変貴重なものだと再認識しました。
音形の変化とうねり、そして微妙な音色の変化、それぞれが、モノトーンの中で、うねうねとアラベスクを作っては消し
消しては作りして、音楽的横軸を立体的に彩なす、その音のデザインの様が美しいのです。
そしてデザインとはいえ、それは紛う方無き19世紀のデザインなわけです。
我々はこのように音楽のデザインの時代性を感じながら、その時代の思想や哲学や美意識の直感に、時代を超えて直接触れることが出来る。
音楽とは、なんと素晴らしいものではありませんか!
ドビュッシーの弦楽四重奏
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