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今日は発声に40分費やした。
最後は、コールユーブンゲンで新曲視唱の練習を2曲ほど。
そして、コンコーネ50番の3番を練習した。
結論から言えば、譜読みのレベルは高いと思う。
コールユーブンゲンは、シンコペーションも難なく読めるので、リズムもきちっと理解できている。
そのため、新曲視唱のために発声を犠牲にするのであれば、むしろコンコーネなどを、声のことも含めてじっくりやった方が良いのではないか?と思った。

発声だが、本当に一から始める状態である。
力なく出る声だったのを、40分かけて、まとまりのある、支えのある声にするのはなかなか大変である。

ただ、彼女の場合は、いかにリラックスして声を出すか?またそのための、リラックスした身体の使い方をするか?という
根本をじっくり教えたいと思った。
最初が肝心だから、である。

呼吸のリラックス、と喉という器官のリラックスである。
緊張よりも、ゆったりとした感覚を大切にしたい。

両手を左右に広げるようにブレスを入れ、適度なところで、声出しに入る。
その間合いは、あくまで自然に、である。
両手を左右に広げるのは、肩に力を入れずに、自然に胸を拡げるようにブレスを入れることが目的である。
また、そのまま拡げ続けて声を出すのは、横隔膜を拡げて声を出すことを、意味している。

後は、喉の問題。
喉は、俗に言う「喉を開くこと」
いろいろなアタックがあるが、今日は、母音をOにしてみること。
それから、少しあくびした状態をブレスで意識して声を出してみること、という2つの点に絞った。

ブレスとその身体の使い方と、喉の状態のどちらが最初に大事か?と言われれば、ブレスであろう。
何よりも、スムーズにブレスを入れて、声を出す、という間合い、ゆったりしていながらも、規則的なリズム感が
身体に身につけば、後のことは、楽なのだ。
それくらい、このブレスから声だしにいたる、身体のリラックスとスムーズ感は難しい。
それだけに、焦らないでじっくり教えて行きたい。