MC
伴奏合わせ。
パーセルのHark!how all things in one sound.は、テンポが走って音楽が小さくなった。
1つ振りで大きく歌うか、基本をもう少しゆったり歌うか?
I attempt from love’s sicknessはセンスの良い歌いっぷりではないだろうか。
To flyのFlyのメリスマが微妙に低い響きになるのが気になった。
発声と思わずに、にこやかに微笑んで歌う、ということも取り入れて見てはどうだろうか・・・
Voi che s’apeteは、テンポ感を調整。なんとも優雅なモーツアルトの旋律を垣間見ることができた・・・
KM
発声に20分。Mimimiで鼻腔の響きを練習してから、母音の練習へ。
今日は調子が良かった。体調が良いと思える声の響きであった。
Intorno all’idol mio
表現よりも、ピッチを高く保って歌うことに留意してもらった。
出だしのInのIが少し低めになるのは、Iという母音のせいだが、鼻腔から始めるように声をアタックすると、細くピッチの良い中音域の発声になるだろう。
Amarilliは、すっかりピッチが良くなった。
あとは、Uの母音の深さを大切に。
英語だと何が同じか?英語の発音で比較すると、彼女は判り易いだろう。
AC
中低音を中心に発声練習。
発声はどの音域も安定しているのだが、今まで教えた方法だけでは立ち行かない部分も同時に感じた。
彼女の場合は、もう少し通った声の響きがほしいところ。
中低音は地声とか、喉、という感覚が出やすいためか?良く言えば押さない声なのかもしれない。
ただ、チェンジとか、声を押さないとかよりも、理屈抜きでもっと通った声を出すにはどうするか?
そのために、適切な発声による歌詞の朗読練習は、とても効果的ではないだろうか?
トーンをなるべく高くとって、遠くに通る声で、朗読をしてみることから、歌声に自然に声が反映させられると考えた。
これは、ただ機能的な発声という要素だけで歌をとらえないで、演劇性やそこに必要な表現意欲、テンションの高さも自意識する必要が出てくるだろう。そのことが結果的に声には必要となる。
サティの「エンパイアの歌姫」これは、朗読を徹底。
山田耕筰の「野薔薇」シンコペーションの伴奏のため、歌のパートに慣れが必要だが、慣れるとなかなか良いイメージ。
日本語の歌はやはり良い、と実感。
最後にショーソンのChanson perpetuelleを通した。最後の高音が、だいぶ慣れてきたか?高音の締まりが解消されてきた。
あとは、伴奏を付けて細かく練習したい。
MM
いつもどおりの発声練習を積み重ねていくと、音程感の良いはまった声の響きに落ちつけるようになってきた。
この辺りの感覚は、だいぶ身に付いたと思える。
今日は新たな曲2曲を追加して、ドナウディから3曲を練習した。
O del mio amato benは、最初のOからdelのdelへのちょっとした跳躍で上手く行かなかったくらいで、後はすべて良かった。
次のOr che le redoleは、イタリアらしい美しい舞曲風の曲。
そして、Luoghi sereni e cari
やるべきことは、今までのO del mio amato benと何ら変わることはない。歌いやすい旋律だし、それほど高くもないので
5線の中の音域はなるべく下あごを使わないで、なるべく上あごを使う発音、発声方法を更に敷衍するばかりである。
声の響きの滑らかさとピッチはかなり良く出せるようになってきたので、あとはもう少し声質が明るく前に出ると良い。
まだ響きを舌根で深くする傾向があるのかもしれないが、どうか?