発声練習からとても元気のよい声が出せていた。
練習したことは、低音の発声。
特に1点C以下で、ハミングでピッチを良くしてハミングから母音に変換した。
軟口蓋を良く上げて、上の良く開いたピッチの良い低音の声を意識すると、普通に出すよりも低音が響いて聞こえる。
低音の鳴り難い喉なので、少しでも響かせること、通った響きを意識してもらいたい。
バッハのカンタータから歌う練習を始めた。
これも全体に声がビンビン響いて、声量という点では十分。
声量というよりも、声質が高く明るいので、良く響くのである。
その分、気をつけてほしいのは響き易い中音域。
出しやすいように出していると、やや♭気味に聞こえてしまうことがある。
特に下降形のフレーズで要注意。
また、最後のページで旋律がクロマティックに進行して絡み合う部分では、声の響きを押してしまうことで
結果的に繊細なクロマティックな進行感が削がれてしまうだろう。
抑える必要はないが、丁寧に大切に扱う意識を持つことが大切だろう。
最後にグノーのJe veux vivireから。
フランス語の読みを復習してから、歌い通す練習。
まだ楽譜通り歌うことと、フランス語を間違いなく読むレベルなので、歌いこむのみである。
ただ、歌う楽しさは良く感じられるので、その点を大切にして、特に高音の響きは更に求めたいところである。