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発声練習は、低音からハミングで練習を始めた。
ハミングは、目の辺りで縦に響きを細く、舌根で喉を下げないようにしてもらった。
彼女の場合、声を出そうとすると舌根を必要以上に下げて、太く出す癖があるので、その点に気をつけた。
ハミングでは、2点Fisくらいまで上がり下がりして、一通り終わった後、母音に変換して、再度上がり下がり。
これも彼女の場合は下あごの不要な力みが大きいので、なるべく口を開けないようにして練習。
そうすると、今度はピッチが良くても響きがスカスカになってしまうので、顎をしっかり引いてもらう。
これまた彼女は顎が出てしまう。
顎を出してしまうと、前述の発声だと今度は声帯が伸びないために、開いてしまって響きがスカスカになってしまう。
低音からの場合、ブレス時に必ず顎を良く引いておくことで、声帯が良く引き伸ばされて響きが出やすいこと、忘れないようにお願いしたい。
曲はシューマンの「女の愛と生涯」1番～4番まで練習した。
1番は良く歌えている。2番は今回の発声を使って良く声が出せている。あとは曲の内容を意識した二拍子の元気、明るさを発音と絡めて出せれば言うことがない。
3番は、3/8拍子だが、二か所ばかり同じパターンで拍が伸び過ぎていた間違いを訂正したくらい。
テンポ感がややたどたどしい面がある。伴奏を気にしないで自分のテンポで歌うべきであろう。
4番は出だしの低めの音域が、歌いにくそう。顎を良く引いて響きを鼻腔に入れられること。その上でDuの発音に必要な唇を突き出すこと。
母音だけで練習すると良いだろう。
あとは、おおむね良く歌えている。伴奏と合わせてテンポ感を決めたい。
