MT

プーランクの「月並みな話」
1曲目、オルクニーズの門は、ピアノ伴奏の輝かしい音質、リズム感を指摘。
歌は、出だしの一直線の緊張感。顔や体がぐらぐら動いてしまうと、声が子供っぽくなる。
2曲目は「ホテル」、バリトンを意識した発声。深いポジション。響きを伸ばすこと。
3曲目は「ワロニーの沼地」テンポ、音楽とても良い。
4曲目「パリへの旅」ピアノ伴奏のテンポ感に尽きる。何度も練習して最適なテンポを探した。
1小節を1拍とした場合、2拍目、4拍目という具合に、2拍子系のリズムになって2拍目を重く感じてもらいたい。
「すすり泣き」はとても良かった。

HN

発声練習を20分くらいやってから、曲の練習になった。
このところ続けてやっている、Vittoria mio core
結論からいうと、まだ喉を締めてしまうことと、ブレスがきちんと入らないこと。
この両者は不可分なので、どちらがどう、とは言えないだろう。
顔が前に出てしまうのは、ブレスの際もそうだし、歌い出しの際もそう。
首の張りが弱いか背筋や腰の支えがまだ弱い。
これらのことは、練習して馴れて行くことしかない。
胸に一杯吸うのではなく横隔膜が開いていれば、自然に入ってくる感じ。
後で考えたが、今は胸を張ると余計顔が前に出てしまうなら、まずは胸を落としても良いから顎を前に出さない方を大切にしてもらいたい。
それは、ブレスも歌う時も、である。

OM

声は調子が良かった。気をつけるのは曲の出だしで弱く出てしまうこと。
後は、高音に昇る際に音が切れないように、レガートに歌おう。
パミーナはブレスを入れるなら、早めに入れること。
無理に長く歌わないで、早めにブレス処理をして、良い声でフレーズをきちんと終わることを大切にして欲しい。
伴奏のテンポは、特に「さくら横丁」で複付点の長さをたっぷり。跳ねるリズム。
トスティの「最後の唄」は、早すぎたので、少し落ち着いてもらった。

WH

今日は発声面で徹底した練習になった。
それは、下あごの動きであった。
どうも発声の際に下あごを前に出す癖が強くある。特に高音に上がるにつれそうなる。
下顎を前に出してしまうと、喉は楽だが声帯が開き過ぎてしまうと思う。
そのため、声質に密度が出ないし、息漏れも大きいと思う。
これをちょっと注意して直すと、素晴らしく良く響く高音になる。
これのことは、高音に限らず、中低音の発声から気を付けてほしい。

MM

今日の特記は、語りである。
ドナウディの歌曲では、譜読みも基本的な声も良いのだが、イタリア語の読みが歌に活かされないため、
結果的に声質がこもったり、ピッチが低かったりする、という考え方を取ってみた。
詩を朗読する際に、内容を表現するというよりも、まずセンテンスを一息で流れを持って読むこと。
もう一つは調子をかなり高くすること。
高くすると、女性の場合は声が裏返ると思うが、彼女の場合は特にそれをやってもらいたかった。
そのことが、歌声になにがしか影響を与えると思った。
歌は、明るくなり、ピッチも良くなったと思った。