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このところ声は調子が良いですね。絶妙なバランスを保って、良い声、良い歌が歌えていました。
イタリア古典からBella porta di rubiniもヘンデルのBrilla nell’almaも前回のレッスンに比べて格段に上手くなっていました。
Bella porta di rubiniもブレスが伸びていましたが、特にヘンデルは、ブレスポイントが指示通りで、気持ちのよい歌とテンポが出来ていたと思います。
声も気持ちの良い声が出せています。
ただ、ヘンデルをやっていて、身体の緊張が気になって、少し調整してみました。
彼女は恐らく自分で工夫して見つけるタイプなので、言うとおりそっくりそのままするのではなく、工夫してくれる、と思っています。
発声練習のやり始めは、ブレスの前から下腹部をぎゅーっと絞り込んで、歌う時もかなり押さえていたこと。
これは発声を始めてしばらくしたら直っていました。
ただ、歌いだすとやはりかなりお腹の部分を押しこむようにしています。
それでも声のポイントが良い所に入っているとは思いますが、過緊張があると思います。
喉のポイントがやや高いこと、中低音でスカスカすることの原因になっているように思います。
この方法に慣れてしまっているので、無理に直すこともないですが、今日教えたようにブレスを腰に入れること、
入れ過ぎないで、しばらくブレスを増やして歌ってみることで、もう少し歌う身体の緊張をほぐすことも練習に
取り入れてみてください。
それから高音域のメリスマで、音程が上がる際に喉から逃げるために、口を横開きにして、声が引けてしまう点は
意識して声を集めるように前に持って行くか、口先をあまり開けないでひたすら喉に集中して、息で音程を上げるのではなく
喉を閉じて音程を更に高める、というイメージを持って練習してみて下さい。
その上で、声がどう変わるか？身体がどうリラックス出来るか？がつかめたら、その方法を更に積極的に取り入れれば良いでしょう。
基本的な、歌い始めのことですが、ブレスの際に身体で何かをしないで、静かに深い所に入れる感覚だけに集中してください。
そして、声の出始めをそろそろと始めないで、なるべく思い切り良く、そしてみぞおち辺りから出る感覚を大切に。
もう一度原点に戻って、発声は力まないでリラックスした状態から始めてみることを勧めたいと思います。
