HR

Pop’sやJazzを歌っているが、声の可能性を更に拡げたいとのことで体験レッスン。

声質は軽く、基本的には細い傾向の声の方でした。
音程は良くクリアな音質なので、少し声が出て安定すれば、かなり歌える方だろうと思いました。

声は力まないで、喉を脱力しようしよう、としている人に良くあるような、開いた声です。
ファルセットではなくです。
ただ、力まないために、声区が細かく分離する傾向はあります。
一番下が、1点Eまで1点Fくらいから変わって、1点bがまた変わり目です。
そして2点Fでまた変わります。

声区の傾向から言っても、クラシックでいうソプラノさんでしょう。
低音の地声の声区でJazzを良く歌っていたらしいですが、それはそれで喉の訓練になったのだと思います。

今日やってみたことは・・・

1、ブレスを浅く胸でしないで、低くリラックスして腰に入れるように。
2、声の出し始めを意識してみぞおちや、もっと低い所から声を出し始める感覚を持つこと。

以上のことだけでも中低音の声が声帯が閉じて、良く響く声になります。
ただ、これは微妙な感覚なので、ちょっと時間が経つと忘れてしまうでしょう。

それから母音でなるべく声門を閉じた響きを意識する練習。
これはIの母音ですね。
Iでドレミと上がる場合は、一番上の声で喉が上がらないように、むしろ喉を下げるようにして練習します。
また、唇を尖らすように発声するのも、喉が上がらず、下がる方向に行くので良いです。

あとは、口をある程度開けたハミングで地声から持ち上げて一段上の声区にミックスして行くことを練習しました。
ハミングですが、なるべく芯のある響きの状態で、なるべく2点C以上まで持ち上げて行くことです。

この練習だと基本的に音程が出にくいの、軟口蓋を良く上げる方法としては、頬骨に当てるイメージでしょうか。
そうやって、芯のあるハミングの声でなるべく高い所まで持ち上げて行けると、最終的にミックスした声、
あるいは芯のあるチェンジした声になるでしょう。

ただ、喉を締める感じとか、きつい感覚はありますので、それが生理的に合わないと出来ないと思います。
どうしても駄目な場合は、母音による練習で、ある程度声帯が開いても良いでしょう。
ただ、深いブレスで声帯は良く伸びた状態を作れれば、良いのです。

最後にAmazing graceを歌ってくれましたが、声の芯がついて、レガートに歌えそうでした。
これからどのように伸展して行くのか?楽しみです。