OM GH

スザンナとアルマヴィーヴァ伯爵の二重唱「この胸焦がす」の合わせ練習しました。

メインは振付になりました。
何度か通してもらい、立ち位置、動くタイミング、肩を抱くタイミングなどなど。

私も、演技や振り付けは久しぶりで、出来るかな~と我ながら心配しましたが、やりだすと
むくむくと、昔覚えた杵柄というのでしょうか。
大変面白く指導させてもらいました。

お二人に言いたいのは、何より暗譜を早くしてほしいことです。
譜面を見ているうちは、上手く行きません。

覚えると、必然的に、演技の背景や、自分が歌う歌詞の意味が判ってきます。
判れば、身体は自然に動くと思います。
自分の置かれた立場は何か?どうあるのか?
そこを抑えておけば、手順通り動けなくても、判る舞台になりますので、間違っても問題ないのです。

後は、歌です。
概ね、歌い過ぎないで、歌詞を立てること。
特に立てる、と言う意味は、日本語のシラブル(母音)の区切りを付けるように歌うことです。

ここでは、レガートとか、声とか、そういう一般的な意味でのアカデミックな声楽的なことより、
歌詞が判ることを第一義にしてください。
これは一般論ではなく、今回のステージに特化したこととして、です。

楽しいステージにしましょう。

OM

必要があってのポップスの歌の練習をしました。
「明日に架ける橋」という、サイモンとガーファンクルという一世を風靡した曲です。

話はリズムのことになりました。
元曲の演奏は、静かな感じですが、徐々に力強くなります。
久しぶりにオリジナルの演奏を聴いてみれば判りますが、この曲は明らかにゴスペルがオリジナルにありますね。

要するに顔を上に向けて歌う曲です。
そう、宗教的な曲ということです。

ビートをしっかり感じて歌って下さい。
それは、歌のメロディに強拍を出す、と言う意味ではないです。
身体の中でしっかり感じる、という意味です。
身体の中からリズムを感じていると、実は声もしっかりしてくるのです。

そのためには、裏拍を感じられないといけません。
決してメロディは裏拍で構成されているわけではないのですが、裏拍を感じることで拍の体感が正確になるのです。
逆説的ですが、これは本当です。

裏拍を感じないのに、強拍を正確に打つことは出来ません。
要するに結果として、ビート(表拍)が正確になることで、歌の芯がしっかりします。
そのことで、声がしっかりするのです。

手で裏拍を打ちながら歌ってみる練習をすると、それだけでテンポ感が綺麗になり、この曲の持つ
力強さが出て来ます。