OM
コンコーネの15番の1番から。
以前に比べると、中低音の声が大分聞こえる声になって来ましたが、まだ不安定なところがあります。
また、歌声が棒歌いになっていて、息が声に乗っていない感じがしてます。
いわゆる、綺麗にフレージングしている声に、なりにくい状態。
特に、1点F~2点Dくらいまでの中音域です。
母音をIにして、子音をLにしてLiで練習しました。
これを一通り練習した後、母音をAにしてやり直すと、響きが違って、スカスカしなくなります。
喉の感覚なので、常にIで歌った喉の感覚を憶えて、Aでも歌えるように感覚を憶えて下さい。
次に練習したパノフカの1番も同じです。
こちらの方が音域は低めですが、気を付けて欲しいのは、この曲の最高音2点G。
何となく出していると、響きが決まらないです。
高音の響きは、例えそれがそれほど高くなくても、きちんと決めましょう。
高音発声に際して、上あごをもっと上げるように意識することです。
実際は上あごが動くわけではありませんが、上あごを高く上げる意識が、軟口蓋を高く上げることになるでしょう。
そして、声もその場所から響くように意識することで、気道が開いて、喉の悪い締まりが取れるでしょう。
曲はショーソンの「蜂雀」から。
最初、テンポ感が早かったので、これを抑えました。
音楽のイメージが違ったようです。
Pas viteなので、かなりあいまいですが、私は四分音符で72以下が良いと思います。
ブレスは苦しければ、もう少し入れて良いと思います。
この曲でも、フランス語の発音の中で、軟口蓋を上げるように発音する口の形、表情筋の使い方など
指導しました。
声が明るくなるだけでも良いですが、喉が締まって浅くならないように気を付けてください。
ドリーブ「ラクメ」の「どこへ行く若いインドの女よ?」を1回通してみました。
高音発声に対するなみなみならぬ意欲と志向には、好感が持てる、という印象が強いです。
まだ硬い音質で、一部、喉に負担のある感じがありますが、当初よりも開いてきた感じはあります。
今日の上あごを良く上げる発声をトライして、更に高音発声を容易にしてください。