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2年ぶりくらい、久しぶりに来てくれました。
バッハのカンターター170番、教会カンタータのアリアを練習しました。
譜読みはほぼ出来ていましたが、伴奏が難しく、こちらの下手なピアノだと音が取りづらそうでした・・・
それだけでもなく、どうも声に芯が出ないみたいなのと、ちょっとした高音でも喉が締まるのが判ります。
それで、母音での歌唱に切り替えて、発声を徹底してみました。
基本的なことは・・・
ブレスが高く、横隔膜があまり使えていないこと。
そのことと関係ありますが、喉が開いてない状態であること。
大きくはこの2点だと思います。
なんとなく口先で声を出してしまうのは、合唱などで融通性を求められると誰でも陥りがちです。
喉を開く、という感覚はなかなか難しいですが、今日は下顎を良く降ろしましょう、ということ。
そして、少し上を向いて口を開けると、喉の奥が感じられるので、そこから声を出しましょうということ。
また、あるいは胸に声を当てるように出すと、喉がリラックスして、これもまた良く声帯の伸びた声になり易いです。
これらの母音発声の基本を徹底して身につけてもらうために、母音だけで歌う練習に徹しました。
歌詞、ここではドイツ語を発音してしまうと、それだけで喉が緊張し、ひいてはブレスも高くなってしまうでしょう。
今度は、歌とは別にドイツ語だけを朗読する練習を個別にしてください。
それも、きちっとお腹から声を出して朗々とです。
そうして、言葉と声が自然に結びついて行くことを、丹念に作り上げて行きましょう。