KJ

声を高く細く集める発声に特化した練習をした。
後で話を聴くと、カラオケレッスンを始めたきっかけは、低音が出ないことに不満があったとのこと。
道理で低音を響かせようとする発声になるな~と感じていたのは、そう言う理由だったのか?と。

しかし、今度はこれが高音が出なくなる大きな理由。
また、低音を出すと言っても、喉を無理に下げて胸に響かせるようにして出すため、声がこもって通りの悪い声になる。

これらの事を勘案して、声を細く高く集める練習をした。

まず基本的に声を大きく出さないこと。大きな声を出すと、コントロール不能に陥る。
かといって、小さすぎる声は×
ほどほど、7割くらいか。

練習方法はmimimimiで練習。声の響きを高く鼻の根元辺りに集めるイメージで。
口先に声を出さないようにするイメージも大事。

その方法で一通り練習し感覚が身に付いたら、その響きを変えないように注意して、母音をAに換える。
すなわちMamammaでやる。
この母音がAになっても、響きが拡散しないで鼻根に集まるように出来れば、目的は達成。

これで高音の換声点以降に上がる場合は、喉を上げないようにあごを引いておいて、声の響きを鼻から上にだけ当てるように。
あるいは換声点辺りから、Manみたいに鼻母音のようなイメージで出しても良いだろう。

低音域は、いつでも出せるようになる方法があるので、今は上記の方法を徹底練習すべきと考える。

TK

今回もアーンの歌曲を練習した。

これらの中低音域がメインの歌曲で、いかにして中低音の響きを作って行くか?ということが課題になっている。
ソプラノの喉なので、メゾソプラノのような分厚い響きを作る必要もないし、無理だと思うが、そのこと以前の問題として、声区の融合のことがある。

中音域でも、上の声区のファルセット性が強く出やすい喉なので、いかに芯を作るか?ということになる。
その理由の一つとして、メロディーを歌う時の音程感の問題があると考えている。

音程を高く乗せようとするとファルセット気味になるし、低くすると今度は本当に♭に落ちてしまう。
響きがあった上で、なおかつ音程も保てるラインを作ること。

良くやる練習法は、目的音の所属する和音内の低い方の転位音を発声し、その喉の状態のまま目的の音を発声して見ること。
こうやると、音程を上げ過ぎないで喉の上がらない発声が出来る。
今やっているアーンの歌曲が、この練習法が使いやすい音楽なのである。

もう一点は、口を良く開ける発声。
特に下顎を降ろす、ということに重要性を持つこと。
下顎を降ろすことで、上がりやすい喉を上げないで対処しやすくなる。
そのためには、子音を利用することも大切。
特にVなどは、喉を鳴らす子音のため、嫌でも喉を下げざるを得なくなるから。

こういった練習方法を積み重ねて、少しずつ中低音域の声に変化を出して来ている。

ST

発表会の反省をし、改めて発表会のプログラムの復習となった。
慎重なのか?あるいは上がり症な性格のため、積極的に前に向かうような意識も重要ではないか、と話をした。

そして、発声としては、今日やってみて、改めて頭声発声と胸声発声とのバランスの問題であることを再認識。
もう少しこの点を本番前に煮詰めておけば、と少々悔やまれるところがあった。

どういうことか?というと頭声発声のバランスが良くなると、結果的に息の流れの良い、音程感の明快なメロディラインが出来るからである。
しかし、頭声発声ばかり練習すると、今度は響きが薄く芯が弱くなり、声が前に出なくなってくるデメリットがある。
両方の練習が必要になる。

今日のレスんでは、頭声発声を改めて、練習。
練習方法は単純で、目的の高い方の音を出してから目的の音に降りる方法。
このことで、目的音の響きだけをあてに行く癖が弱まって、結果的に音程が高めになり、少し開いた声帯特有の、息が良く流れる発声になる。

このバランスが悪いと、結果的に換声点直前辺りのメロディで音程が♭気味になったり、喉が詰まった響きになりやすい。

こういうバランスは、やじろべーのように、右に行ったり左に行ったり、という経験を積み重ねて、自身で感覚を身につけてほしい。
経験を積むと、どういう状態で発声しているのが良いか?自分で分かるようになる。
そうなれば、発声法が分かったということになるだろう。
完璧に行かなくても、そういう方向性を自分でつかめることが、重要である。