ASY
花粉症で、咳が出るようでしたが、発声の声は良い声が出ていました。
シューベルトのAve Mariaから練習を始めました。
歌声は柔らかく良い声です。ドイツ語の歌詞の読みですが、Derとか動詞原型の語尾のerなどのRは、普通に巻き舌で読む方法を支持しました。
日本で語学学習する場合、ドイツ語のDerをデアと読むのは、Rを巻かないという意味で、Rを言わないということと混同されがちだからです。
英語も似ていますが、例えばAirの語尾のRは、一般に発音が聴こえない傾向ですが、実は必ず舌が動いていると思います。
無声子音と言って、音にはならないが子音として意識されている、ということは、例えば、関東弁で「私は」というときに「し」は呼気音だけになるのと似ていること。
中田喜直の「お母さん」は、難しい音程がありますが、これは全音音階と言って、ドビュッシーが多用した6つの音程がすべて全音で並んでいる音階だからです。
慣れれば、12音技法より判り易いと思います。
それから、3/4拍子と6/8拍子、9/8拍子が混在していることが、リズムを分かりにくくする原因。
基本的には8分音符1個のリズム単価で読みますが、9/8拍子と3/4の並びの場合は、前者は3連符となる点に注意です。
TNA
発声練習は下降形から始めました。
下降形から始める良さというのは、低音発声が地声にならないフォームを作りやすいことです。
彼女の場合は、元々が地声にならないタイプなので、その点の苦労はないです。
以前に比べて、発声の声もずいぶん元気になりました。良い傾向です。
トスティのNon t’amo piuから。
チェンジで喉が上がる傾向を、抑え込むように歌う方法を教えました。
高音に向かうとき、特に5点Fの発声で喉を拡げるようにして発声します。
音楽が、激情的なので、可愛らしいソプラノのの声ではなく、ドラマティックな声をイメージしたほうが良いと考えます。
本来、テノールが歌うことが多い曲ですが、男性的な表現の曲を、女性が男性的に歌うことで出る魅力、というのは、また男性とは違う良さがあるのです。
トスカのVissi d’arte
予想外と言っては失礼ですが、高音の声の伸びが出ていて驚きました。
トスティの歌曲を練習したからでしょうか。
発声に対するスタンスは、トスティの歌曲を練習したことと同じです。
Pの声とFの声の違いは、重要です。
高音発声は、なるべく喉を良く開けて解放的に出してください。
WN
発声練習は、下あごを良く降ろして発声する練習に特化しました。
一見、喉が開いて声が出ない、かする感じがあると思いますが、それ以前のこととして、喉を開ける訓練と思ってやると良いです。
フォーレの「愛の夢」「イスパーンのバラ」2曲を練習しました。
フランス語の発音を練習しました。
鼻母音の発音記号OEはEにまとめてしまうこと。
ステージ発音として鼻母音は3種類にまとめしまう方法を教えました。
問題は、辞書に載っている発音記号の基本を守りつつ、それを絶対視するのではなく、意味を解って発音することが重要、と理解してください。
声の課題は、以前から引き続いていることですが、やはり声の出し始めのポジションが高くなりやすいことにあります。
どうしても、声を出すということが、耳に感じる癖から来ますので、喉を上げて出す癖が強いです。
その方が、一見声の響きが出る感じがするのでしょう。
また、その方が音程が良く合っている感じもするのでしょう。
この感覚をなるべく捨てて、喉を緩めるように扱うことで、声の出し始めの喉の上りをなくしてほしいのです。
そのことで、ゆったりしたリラックスした声の響きが出てきますし、よりよく響く声になります。
響く声というのは、決して耳にキンキン響く声ではなく、柔らかいが部屋全体に響きわたる、というイメージで考えてください。
声の出し始めの、このことが理解し実行できれば、恐らく高音発声も自然に良く喉の開いた発声になると思っています。
YC
発声練習を一通りしました。
下あごを動かさないで、jajajajaを発声する練習をしました。
中低音で少し口奥を開けた発声を促してみるためでした。
トゥーランドットからリューのアリア「氷のような姫君の心も」
まだ譜読みが浅いせいか、最初は声が伸びませんでしたが、徐々に声も温まり、最後の頃はこのアリアらしい、高音の伸び具合が楽しめる声が出せていました。
中低音の声がもう少し重くても良いかとは思いますが、声量というより発音の問題、ととらえたほうが良いでしょう。
椿姫の「過ぎ去った日々よ」これもまだ譜読み途上でしたが、そのせいか?力が抜けて、とても美しいメッザヴォーチェの声が聴けました。
どちらかというと、特徴的なフレーズの終わりを長く伸ばすメッザヴォーチェに魅力のある曲です。
しかし、途中でメジャーに転調してから、声の響きに厚みを増してフォルテに伸びて行く声にも、大きな魅力があります。
その声の響きの対比が重要になります。
また、前半のマイナー部分のテンポもじっくりと泣き落とす歌い方も、研究の余地がありました。
MM
Casta DivaそしてMi chiamano MiMiを練習しました。
今回、歌う立ち姿を見て、少し気になったのがブレス時の姿勢。
前腹のラインが、少し緩んでいるように感じました。
このみぞおちから下腹部にかけての前腹部が、適度にきれいに伸びるように、ブレスを入れてもらうと、中低音域の声が、頭声の良く混じったピッチの良い歌声になるように感じます。
この頭声の混じった中低音の声を、フレーズの出し始めで確立できると、高い確率で高音への換声の課題がクリアできると思います。
あと、以前から指摘していますが、換声点で喉を開けようとし過ぎる点。
これが、喉を上げてしまう原因に逆になってしまうようです。
特に母音のIの時、喉の締まりを気にして開けるようですが、声帯が開くと逆に喉の支えが亡くなって、上がってしまう。という感じ。
この点、忘れずに、換声点近辺の発声に留意されてください。
プッチーニのアリアは、リズムの問題を解決するには、まずIn tempoで譜面を読む癖を付けてください。
その上で、指示しているRitやテヌート、Allarggandoなど、後から付け加えて行くように勉強してください。
拍節が分からなくなったら、必ず1拍毎に線を入れて、拍数が見た目ですぐにわかるようにすることも大事です。