NT

体験後の初レッスンでした。
発声練習を15分くらい、そしてコンコーネの3番を10分くらいかけて練習しました。
中低音の声は、無理な地声にならず、出しやすい傾向の喉を持った方ですが、特にメゾソプラノというわけでもない、
一般的な喉の持ち主と思いました。

コンコーネの3番をやってみますが、5点Eがちょうど換声点で、ここの出し方に工夫が要りそうです。
今日は、喉の力を抜いてファルセット傾向の声出しの練習や、ハミングによる練習、単なる母音での声を当てる方向を変える練習などをやりました。
一番基本的で効果のあるのが、ハミングでしょうか。
音程をとにかく合わせることに集中する事。
そして、あごを出さない姿勢です。
あごを出すのは、喉に力を入れるためなので、喉に力を入れないためにあごを出さない姿勢が必要なのです。

あごを絶対出してはいけないのではなく、換声点付近で顎を出さない事が大事です。
逆に声が換声してから上では、少し自由な姿勢の方が出しやすくなるでしょう。

あごを出さない姿勢のためには、顔よりも背中がしっかりしていることと、首の後ろ両側の筋肉をしっかり支えることが大事です。
無理にあごを引くのではなく、この背中と首を支える感覚で立てば、自然にあごが出ない姿勢になるのです。

この高音発声は、すぐには解決しないので、これからの課題にしていきます。

今日は、教師試験の実技でやる弾き語りの練習をしました。
「浜辺の唄」を弾き歌いしてもらいました。

全体にテンポが速すぎるのと、キーが低いため中低音の特に出だしのメロディの声がピアノとバランスが悪いです。
ピアノの音量を抑制してもらうことと、テンポを楽譜に記載されている付点四分音符=104を守ってもらいました。
大事なのは、中間部の頂点が終わるところの伴奏で微妙にRitしてディミニュエンドすることです。
ディミニュエンドは楽譜に書いてあるわけで、これを短い間隔で行うためにはテンポを急速に落とす必要があります。
なぜなら、次の再現部の始まりがPとなりますし、頂点のFの音楽の良いんでかき消されてしまうからです。

再現部は、冒頭よりも微妙に遅めにしてRitして終わるときれいです。後奏は間奏の場合はRitは必要ないですが、後奏になった時に、最後だけRitして終わると良いでしょう。