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今回は、ほとんど通しを何回か歌った程度で終わりました。
今やっておくべきことは、特にフランス歌曲のグノーの「いなくなった人」「二羽の鳩」の譜読みの正確さです。

特に、転調するために変化音が出てくると、音程に狂いが出てきます。
そのため、アルペジョの伴奏形を、オルガン形式の和音にして、音程を確認してもらいました。

フランス物に特有の和音感なので、音程に違和感があるかもしれません。
これは、和音をピアノで確認して譜読みをしないと、歌だけを練習しても、ほとんど意味がありません。
必ずピアノ伴奏との合わせで歌わないと、練習にならないでしょう。

「栗の実」「貝がらのうた」日本語の歌は、子音の出方も歌詞の理解に影響がありますが、それ以上に、どこにアクセントをつけるのか?どの母音を良く出すか?ということです。
それは、朗読をゆっくりして、聴いている人が一回で理解できるかどうか?というような読み方と関係があります。

音符の形で、時として読みの抑揚と違う場所にアクセントが感じられたり、音高の影響で、抑揚が変わることがままありますから、その点を朗読の話法とすり合わせて歌うことです。
アーティキュレーションと呼ばれるものは、概ねそのような作業になります。