今日は5名のレッスンをしました。
一人目は中低音の母音Aが声の響が抜けやすいことと、高音発声で喉が高く締まりやすいこと。
軟口蓋をしっかり上げる、といことを教えた。
中低音の母音、特にAは舌の力みと軟口蓋のせいで抜けやすいからだ。
舌が奥に引っ込まないことと、軟口蓋をしっかり上げることが出来れば、抜けない響きになる。
2人目は、ドビュッシーの後期の難曲。
ひたすら音楽のイメージに声を寄りそわせる事。
1曲目は、快感というものを中低音の深い響きに表すこと。
鼻母音のOは、口先を良くすぼめて深い響きを大切に。
2曲目はスペイン風の舞曲のリズムを良く伴奏で表現し、歌に沿わせる事。
いわばスケルツォの表現。
3曲目、音楽の節によって微妙なテンポ変化を感じて。
声はロマンティックになり過ぎないで、抑制したクールな表現に徹して。
3人目は、ヴェルディの歌曲とプッチーニのアリア2曲。
長期間にわたって良く勉強してくれました。
換声点から高音にかけての響きが声帯の核になる響きと、共鳴がまざって、良い感じでした。
まずは、ここまで教えてきたことが、ほぼ万全に出来て来たと思います。
4人目
母音のIで練習する時は、喉を開けようとしないで声帯そのものに集中して良く合わせた響きを狙ってください。
つまり平たく浅い響きで良いのです。
その代り倍音の良く出る響きを意識してください。
全体に喉の扱いとしては、良くリラックス出来るようになって来ました。
5点Cを超えても、喉が高くならないように、
5人目
ちょっとした下あごの抑制で、声は良くなります。
声質を深く意識しないで、浅く丸出しにする感じを持つと、ちょうど良いです。
これは、声帯の合わさりをより良くすることで、倍音の豊富な響きにすることです。
この方法に慣れたら、口の開け具合を変えたり唇の使い方を工夫して、共鳴の違いを出せるようなれば良いです。
この順番を逆にすると、声帯の合わさりが悪くなり、♭で暗い声になりやすいのです。