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伴奏合わせで、発表会前の最後のレッスン。

フォーレの歌曲、4曲の変化と流れを考慮して、改めてテンポの設定を変えた。
1曲目は、軽やかにフレーズを滑らかに歌うように。ビートが出る音楽にならないように。

2曲目「ネル」はかなりテンポを速めて四分音符=90近いか?
歌は、細かくみないで大きなフレーズで歌うように意識することと、この曲だけに限らないが、発声の重心をもっと低い場所に意識することで、
リズムもゆったり感じられるはず。

お腹辺りで歌う感じと、いつものように鼻腔ではなく口を開けて、下あごを良く降ろす発声を意識してほしい。
そうでないと、声が子供が歌っているように感じられる。

「秘密」のテンポはドンピシャだった。音楽も静かなせいか?声がリラックス出来て良い声の共鳴が感じられる出来であった。

最後、「イスパーンのバラ」は、テンポをゆったりさせた。
こればかりは論理的に説明しづらいのだが、言葉と音楽の雰囲気とで勘案すると、こうなる、としか言いようがなかった。
古びた装丁の、だが豪華さのある古典の書物をゆっくりとページを手繰った楽しんで読む雰囲気である。

声は十分に気を付けて。深み、明るさ、を兼ね備えたものになってほしい。
テーマの雰囲気の明るさから中間部の悲しい雰囲気、そして高音の張り叫ぶ気持ち、十分に声で表現してほしい。