2017年4月8日のレッスンノート
FT
鼻腔共鳴、あるいは鼻腔発声、ということが主要テーマになったレッスンでした。
発声練習では、発声のポジションをぐっと下げて、いわば喉を降ろして脱力したフォームによる中低音を基本に練習しました。
頭部に上げすぎるために、喉が上がって緊張する発声になりやすいからです。
テノールをやるといっても、高音発声の基本は喉の脱力がないと出来ません。
まずは、低音で楽に出せるのどを作ってから、高音発声に取り掛かる、という順番です。
そのために、まず椰子の実を歌いました。
全体に声のトーンが高すぎたので、これも発声フォームを低くしました。
次にトスカから「妙なる調和」を練習しました。
ポイントは2点。
換声点近辺のフレーズは鼻腔発声を最大限覚えること。
最高音近辺の4点A~bは、背筋をしっかり支えておいて喉の奥から出すように。
つまり喉を良く開いた声、ということです。
鼻腔発声は、口先をあまり開けないことと、下あごで発音しないことが、練習方法です。
このことで、喉を太く落とした発声にしないことが求められますが、声量を出し過ぎると上手く行かないです。
基本的にハミングで意識できる軟口蓋の場所で、良く響く意識が持てれば成功です。
ファルセット的にスカスカはしないが、完全な胸声のように太い響きではない、中間の振動感があります。
出だしのRecondit armoniaのReを発音・発声する時に、下あごを少し後ろに引くように発音すると、鼻腔発声がしやすくなります。
発音と下顎の動きは、発声に大きな影響があるので、充分に注意してください。