2017年4月12日声楽レッスンノート

SA

発声練習は、ハミングで響を鼻根辺りに集める、ということを練習しました。
慣れないと、喉に来る感じがあるでしょうが、これを避けていると、いつまで経っても、
地声とファルセットの二極化から逃れられないでしょう。
地声はともかく、中音域の下部で声が息漏れが多く、こもって響かない声を矯正するために大事な練習になります。

声帯を縦に切断すると、楔形をしていますが、ファルセットがその先端だけが振動しているのだとすると地声は、全部を振動させている感じです。
その中間くらいまでの領域を使うのが鼻腔発声、と思ってください。
このことが、

デュポンのLe foyerという曲から練習を始めました。
まず、前述の中低音発声が関係しますが、声がこもってモガモガして、何を歌っているのか?が皆目分からない歌になってしまいます。
まずは、声を口から前に単純に出す意識だけでも良いです。
口の奥で響かせない事。
深い声を出さないようにしてください。

中田喜直の「さくら横丁」以外にも、この曲がお気に入りのようで、確かに何となく気分が合っている歌声でした。
中低音の発声は前述の通りで、工夫が必要ですが、もう一点最後に出て来る「花でも見よう~~~~」のフレーズ。
上昇で力を入れて、高音で一瞬減速してから、徐々に速くなって最後だけRit、という速度変化を大事にしてください。
花がちらちらと落ちる様を顕していますから。