2017年5月1日声楽レッスン

オペラ「カルメン」のミカエラのアリア日本語バージョンと、アーンの「クロリスに」を練習しました。
いずれも発声の根本的なところに及んだレッスンでした。

これまでの発声を変えて、新たな発声に向かってほしいと思っています。

彼女の現在の課題は、発声が小作りにまとまってしまい、声楽本来の醍醐味である声を聴かせる面が弱体化している点です。
声量という一面的な捉え方ではなく、声の響きです。
結果的に良く響くはずだし、またより強弱がコントローラブルになるべきでしょう。

現状は、声を全体に飲み込んでしまい、前に出さないでいること。
これは、喉を舌根で奥に押し込むようにする発声のせいだと思います、

感覚的な問題ですが、舌を引っ込めて喉を押下げて出すと、力を込めて出した気がするものですし、高音になると安定する感じがするのでしょう。
これを変えてもらうべく練習しました。

常に、舌先を下の前歯に付けたまま発音・発声すること。
声を前に吐き出すようにする事、特に高音は。
この2点を大事にしてください。