2017年5月9日声楽レッスンノート
5月9日火曜日のレッスン終了後、急激な熱でダウンして休んでいましたので備忘録程度に書いておきます。悪しからず
TH
全体にクリアで明るいソプラノらしい歌声になってきました。
しかし、歌声をフォルテにしようとすると下あごからおとがいにかけて力みが出て、特有の共鳴が出ます。
これが、暗く独特の響きにしますが。
フォルテになるとき、舌やあごに力を入れるのではなく、顎を引いた姿勢を決めておいて軟口蓋を良く引き上げた発声を意識してください。
そして、更に高音に昇ろうとする時、更に下あごを降ろして行くようにすると、上手く鼻腔の響きが高音発声に対処できるようになるでしょう。
MYM
基本的に、懸案の換声点通過の発声は、大分改善されて来たし、その方法が彼女なりに理解できている感じがしています。
やはり、おとがいを下にふくらますようにして使わないことと、鼻腔を意識した軟口蓋の使い方が要になります。
彼女が、これから現在覚えるべき喫緊の課題はブレスです。
ブレスがかなり胸呼吸の傾向が強いことと、腹筋を使うことが、ほとんど未開発であることです。
単純に腹で「いきむ」という行為は、重たいものを腰を使って持ち上げる時や、排便の時に使うはずですね。
この時に使う腹筋と、息を吸う行為を上手くリンクさせられるかどうか?
そして、息を吸うときは軽く、声を出す時にしっかり使う練習をしてみます。
慣れないと息が入った感じしませんが、逆に見れば、現在の息が入った感じがする喉のフォームがよろしくない原因のひとつでもあるのです。
SY
母音のUを使う方法が、現在の彼女の特有の共鳴がある地声の響きを矯正する良い母音になります。
恐らく、この地声を出すリラックス感とか解放感が逆手に出てしまうため、治すのにものすごく苦労するのだと思います。
今のままの声でも、たとえばある種のブルースやバラードだけ歌う分には使えるとは思いますが、それにしてもとても日本的な声のイメージが出てしまうでしょう。
その意味でも、Uを利用した鼻腔の響きを覚えて、そこから母音のAなどの癖が出る開口母音に応用していくことを覚えると良いと思います。
母音のAは、なるべく日本語のアを忘れて、響きだけで良いと思って対処するようにしてください。
口先をなるべく開けないで、上下の唇で対処する方法を練習してみてください。