5月31日声楽レッスンノート

SA

発声の改善に努めたレッスンでした。
やはり鼻腔発声に強い力みがあるために、かえって低音発声時の発音が不明瞭になり、音程も♭になる傾向です。
一般には逆ですが、彼女の場合は以前に覚えた発声が根強くあるのでしょう。

やはり、ふつうに母音発声に応じて口を動かす発声に戻すべきでしょう。
口を動かさないで、鼻腔で発声すること自体は、理論的には間違っていないですが、舌も固まっているために、発音そのものが不明瞭になります。
鼻腔発声という場合、舌が柔軟に動かせないのは致命的です。

このことから、舌そのものを柔軟にしようとするよりも、口を普通に動かせる発声にすべきと考えました。

その上で、低音発声時は上顎や上唇を良く使うことが肝要です。

高音になってきたら、逆に喉奥を良く拡げる様に口を使った発声にフレキシブルに変化できるように、発声や発音を柔軟に扱ってください。