2017年6月22日レッスンノート
NC
最終的に先生の試験は弾き語りとのことで、今日は弾き語りで練習をしました。
まず、伴奏に一所懸命だと歌声がおろそかになります。
大事なことは、ピアノも歌もテンポがきちっとしていることです。
そして大事なことは、歌い出しがはっきり響いていること。
特に低音から始まる声には注意してください。
楽譜に書いてあるピアノ伴奏のディクレッシェンドを確実にやってください。
それから、浜辺の唄はピアノと声のバランスが良いですが、花の街は、ピアノを頑張って弾き過ぎて、
歌声にかぶってしまいます。
ソフトペダルを上手く使って、歌声とのバランスを良く取るようにすることが大切でしょう。
FY
このところ、着々と腕を上げている印象です。
発声が緒に就いて、安定してきています。
特に中低音では、以前は息漏れが多かったのが軽減して、響きに密度がついて良く響くようになりました。
今回は、やはり換声点近辺から上にかけてで、喉が上がってしまうことの対処を教えました。
狭母音のIを使って、唇を良く使います。
唇を丸くし、突き出すようにします。
これは、フレーズの初めから構えないで、歌い出しは自然に、高音に上がるに連れ自然に形を付けて行く感じです。
特に下唇を突き出すように使うと、喉が上がらないので安定するでしょう。
特筆すべきは、パーセルの「ひと時の音楽」が、実に安定して失礼ながら、歌らしい歌に形を変えたことでした。
声が良く響いて歌えるようになりましたし、換声点近辺が、太く安定して歌えるようになりつつあります。
今回の好結果を忘れず、次回につなげてほしいものです。
KY
ルッツイの「アヴェ・マリア」
ソプラノ系の発声で、響きを細く鋭く当てる方法を練習しました。
中低音はピッチを高くあてて、そのまま喉を上げないように換声点を通過するため、声を鼻腔を通して前に向かって進むようにフレーズするという方法です。
換声点5点Esくらいから喉が上がるので、上げないように顎をしっかり引いておいて、歌い出しにあごを出さないことが必要かと思います。
この方法で練習を重ねると、どうにか換声点近辺でも暗くならない歌声になるのですが、問題は喉の負担があることです。
お腹の使いかたの正確な検証をしていないので、確実ではないですが、腹筋の支えの使い方を習熟する必要はあるかと思います。
と同時に、もう一度中低音の発声を見直して、ゆったりと脱力を促した響きを求めたいと思いました。
喉が上がってしまう原因として、喉の緊張があるので、お腹の支えと喉の脱力の2方面から、立て直したいと思います。
これは、特にアーンの「クロリスに」を歌ってもらうと感じることでした。
私の見当違いと思いましたが、ルッツイの「アヴェ・マリア」もまったく同じコンセプトで練習すべきと思いました。
次回、中低音発声を見直してリトライしたいと思います。
YM
合唱だけをやっていると、ブレスがおかしなところに入る癖が出るようです。
天地創造のフィナーレ部のソプラノ歌唱。
ここでは、メリスマが中心になりましたが、ブレスポイントの確立が主な勉強課題でした。
ブレスを確立して、フレーズを確実に良い発声で歌うという基本原則を確立しないと、音楽のリズム感自体が損なわれてしまいますし、
場合によっては、ブレスが目立って、合唱全体に悪影響を与えかねません。
ポイントは、やたらとブレスを入れすぎない事。
音楽的なブレスの入れ方が大事ですが、どうしても間に合わない時は、音符を一個抜いてブレスする方がよほど良いでしょう。
一番悪いのが、小節線でブレスすることです。
後は、なるべく長い音符の中でいれることです。
ブレスは、音楽を形作りますから、いい加減に恣意的にならないで、綿密に考えてください。
グノーのオペラ「ロメオとジュリエット」から「私は生きたいの」
これも同じくブレスの入れ方です。
高音発声は、もう一度ファルセットからやり直した方が良さそうです。
特に6点Cから上は、現状では無理があると思います。
最後にモーツアルトの「とうとうその時は来た!」
これは全体に無理なく歌えていました。
最後の高音は、かすらないようにタイミングに気を付けましょう。