2017年6月23日レッスンノート
NC
体験レッスン後2回目のレッスンでした。
ロックで声楽発声というのが面白いと思いましたが、今一つ理解できかねたところもありました。
しかし本人はいたって真面目に発声を会得したいとのことで、その真摯な姿勢に打たれて、熱心にレッスンをしました。
中低音が息漏れ気味で、かすれ気味なのは、マイクで大きな声で歌うためでしょう。
それに比して、換声点から上になると、ふつうのクラシックのソプラノの声になります。
レッジェロなソプラノということであれば、もうそのまま十分通用するくらい良い声ですが、
本人は、もっと鋭い響きがほしいようでした。
今回は、ハミングで中低音の声の響きを滑らかにし、息漏れを少なくすること。
そして換声点近辺では、母音のIを利用して、声を鼻孔から前に通すように練習しました。
ハミングとセットで行います。
その後、アルペジョとスケールの上向形で換声点通過を練習しました。
実際は、下唇の突き出し具合で喉を上げないで対処出来ますし、上唇で音程や明るさをコントロールできるでしょう。
それより大事なことは、側腹から腰の筋肉で呼気を支えるようにすることです。
実際は、声帯が開かないように、あるいは喉を上げないようにするための、支えということになります。
これが出来ていないと、喉を痛めますので練習の積み重ねが必要です。
最後にオクターブのアルペジョをやりましたが、これが息が持たないせいか?
最高音では開いてしまいます。
これはクラシックのレッジェロであれば問題ないレベルですが、もっとしっかり出したいということ。
舌先を下の歯の裏につけて、舌先に力を少し入れるようにしてみます。
これは上手く行って響きが前にしっかり出るようになりました。
発声練習のレベルであれば、かなりいろいろ出来るようになっていますが、ドナウディのVaghissima sembianza,では、難しいようでした。
やはり中低音の声をもう少し分厚くあてて、前に出せるようになる訓練が必要だと思いました。
次回のレッスンで試してみたいと思います。