KBY
中田喜直「霧と話した」ロッシーニのUna voce
発声練習を含めて、換声点から高音にかけて、かなり頑張ってくれて、声が飛ぶようになってきました。
歌いこみは多くしているだろうと思いますが、更に伴奏者と併せて、気持ちよくモチヴェーション高く歌えるようにして、本番に臨んでください。
どちらも、ピアノ伴奏のちょっとした加減で、歌が良くもなるし、テンションが高まらない場合もありますので。
ピアノ伴奏のスタイルに敏感に反応する感性を持っていますので、伴奏音楽は大きいとおもいました。
本番は、やはりオーラのある演奏を目指したいところです。
ST
4か月近く休みの期間を設けて、発声をシンプルにしたのが功を奏して、換声点から高音の発声がすっきりしてきました。
今日は、モーツアルトのVoi che s’apeteから始めました。
高音の換声点付近が、声が引っかかるので歌う様子を見ると、口を開けすぎているので、口を開けない発声を指示しました。
これで、音程や声がすっきり出るようになりました。
プッチーニの O mio babbino caro
こちら、彼女に任せて歌ってもらいましたが、ほぼ現状では問題なく歌えています。
以前取り上げた時に比べて、高音への換声点でのつまずきがなく、ストレートに発声出来て音程も良いです。
O Dioの母音Iは、口を開けないで細く出してください。
最後にExsultate jubilate
メリスマがまだ滑りますが、響きが良くなりましたし、以前より滑りは無くなっていますので、この調子で歌いこんで行ってください。
ASY
発声練習は、母音のI出始めて、同度でのIEAOUを練習したのが良かったと思います。
意外とハミングが、苦手のようですね。
中低音は、ハミングで芯があるが高く響きを集めること、を練習してください。
あとは、口を開けることと喉を開けることがイコールで出来るようになることです。
Chanson d’Eve 7番~10番まで練習しました。
前回より格段に譜読みが進んで、声を響かせることが出来るようになってきました。
特に苦手の7番と8番が歌いこみが進んだのが、成長の証です。
恐らく、自分で思った以上に声が出ていたのではないでしょうか?
あるいは、以前に取り上げたことが、身体の中から思い出されて来たのだと思います。
このような曲は、上辺だけさらっても、簡単に歌えるものではありません。
その点、長期的に何度も何度も取り上げて、錬磨することが大事ですが、その点が彼女の性格に合っているのだと思います。
この調子で、本番まで進んでください。
TM
発声練習では、低音からハミングで始めました。
私も指導方針に迷いがありましたが、今回の発声練習で方針が決まりました。
前回も話しましたが、軽いテノールの歌声、若々しい青年らしい歌声を目指したいと思います。
このため、低音発声を重くしないで、中高音から声を作って低音を規定する。
そして、換声点は考えすぎずに軽く前に楽に当てて行く、という方向です。
この発声方法で、ほぼ2オクターブは、確保できるはずです。
そして、安定したこの発声を用いて、多くのレパートリーを練習して増やしていくこと。
その経験の中から、徐々に高音を重くしていくことも可能でしょう。
最初から思い高音発声は、彼の喉には不向きだと思いました。
チマーラの「郷愁」から、練習を始めました。
弱声で息漏れを出さないように。
また、高音はアタックが遅れて聞こえるので、素早くアタックして声が出ないとピアノ伴奏に隠れてしまうでしょう。
これがオケだと、そのことがもっと問われてくると思いますので。
イタリア古典からAmarilli これはIn tempoではなく、よりルバートに自由に歌ってもらいました。
ただ、ピアニストがそれを指示さなければ難しいとは思いますが。
Dimmi amor
バロックアリアらしい、優雅な曲ですが、今は楽譜指示の強弱を尊重するよりも、高音の発声をきれいに決めることを優先した発声をしてください。
低音発声も、息漏れがないように注意して声を集めてください。