SNT
このところ、お腹の使いかたが判って来て、声量もそこそこ出て良い感じでした。
今日のレッスンでは、更により声帯を閉じるための腹筋の意識と、声帯を閉じることと響きを出す感覚としての軟口蓋の上げ方を指導しました。
ブレスをなるべく瞬時に行うことで、いきみのある状態にすることと、声の出し始めを高く感じること。
出し始めを頭部から出だす感覚を持つこと。
この2点で発声を指導しました。
特に中低音域で、声の出し始めを高く感じることで、より息もれの無い発声が可能になりました。
またこの発声の効果で、換声点以降の高音域も、より響きが出て歌いやすそうでしたので、高音域の発声練習もしました。
大事なことは、ゆっくりやらずに、素早く行うことです。
速く歌えるならば、喉の柔軟性が良いことの証拠でもあるし、逆に速くやることで、喉の柔軟性を養えるからです。
高音域を、響きの質だけに意識を傾けることで、悪い喉の使い方に陥る可能性が大きくなるからです。
トスティのソルフェッジから5番を練習しました。
跳躍音程が続くフレーズが特徴です。
前回も練習しましたが、跳躍が決まらず息漏れも多くフレーズが持たない感じでした。
この曲、四分音符=60と遅い指示ですが、このテンポを守ることよりも、フレーズを一息で、音程良く歌えるテンポということを
目標にしたほうが良いと思います。
第九のパート練習。
換声点近辺の高音発声では、口を縦に開ける傾向を持つことで、声の響きを良い意味で太くする事。
これは、強音でも弱音でも同じように対処したほうが良いことが、教えた課題になります。
ただ、合唱になりますので、特に弱声の場合は同じパート内で声が揃うことには意識を傾けてください。
そのためには、細くファルセットになってしまうことも必要な場合があると思います。