SNT
発声では声量を出すための方法を教えました。
今回は生理学的な発声法という視点ではなく、素朴に大きな声を出すことで導きました。
とはいっても、歌ではなく、歌詞をはっきりと聞こえる声で朗読することから始めました。
大きなホールでマイクを使わないで語るとき、どうやって声を出すか?は、教えなくても考えれば出来る範囲だと思います。
つまりトーンを高く、あるいは声をしっかりお腹から出すということに尽きます。
声楽発声がそのこととまったく無縁なのではなく、音楽的な要素と声をしっかり響かせることとを、どうバランスするか?という問題であり
単に音楽的な面だけで発声をとらえてしまうと、現実は響きが出せなくなったり、ブレスが続かないという肉体的なアンバランスが起きやすいのです。
発声の問題は、肉体コントロール、すなわちアスレチックな面が大きく、このことを無視して音楽面だけを取り上げても、問題の解決には至りません。
まったく無意識に近い状態で出来てしまう「歌声」という存在を、いかに肉体のコントロールを加えて、良い意味で人工的に作りあげたものにするか?ということ。
これが声楽の発声です。
トスティのソルフェッヂ50から、6番を練習。
ブレスが続かないのは、喉の扱い方が大きいです。
要点は自分でフレーズを推進する意思を持って歌うことです。
リズム感もありますが、1234と数えているとしたら、これは論外です。
フォーレの5月は、フランス語の発音を徹底練習しました。
あとは、明るく元気よく歌うことだけ集中すればよいです。