SKM
前回に引き続き、発声の声は音域全体を滑らかにカバーできつつある実感を持ちました。
まだ、喉近辺あるいは舌に力みを感じますが、良い方向に向かっていると感じています。
いろいろと書いてもかえって混乱すると思うので、発声の細かいことは書きません。
大事なことは、ブレスから声を出し始めるところで、慌てないで落ち着いてじっくりと行うことです。
何か、焦って急いでエイや!式なところが散見されます。
特に高音発声になると、その傾向が強くなります。
声を「飛ばす」子音を「強く出す」ということを慎んでください。
落ち着いてゆっくりと丁寧に行うこと、を心掛けてください。
SA
ガブリエル・デュポン作曲の歌曲から、新たにLa fontaine de pitieを練習しました。
やはり換声点前の5点C~Gまでの音域で喉が高いため、響きが締まって聞こえるのと裏声傾向の声が、冷たい印象で終始します。
恐らく、鼻根に当てる発声を以前に覚えたのだと思いますが、それだけで対処するために、換声点近辺になると、喉が締まってしまうのだと思います。
彼女の場合は、この集める発声を一度取り払って、喉を開ける発声を覚えるべきです。
つまり、喉が高くならない発声という意味です。
声を上顎から上に意識しないことと、母音発声時に喉奥を開くように発声すること、この2点を常に注意してください。
ただし、音域として5点C以上の場合です。
それ以下の音域では、不要に喉を開けるとかえって声が暗くこもり♭になります。
以上の点を注意しながら、Au temps de la mort de Marjolaine、Ophelia,Si j’ai aime
を練習しました。
特にAu temps de la Marjolaineが、冷たい声になりがちなので、喉を開ける発声を覚えてください。