HT
ピアノ付きで、いつものセヴラックの歌曲を練習しました。
ピアニストさん、ソフトペダルを使わなくても、とてもきれいに抑制された音色です。
ただ、アンサンブルとしては、HTさんのバリトンの声を活かす音楽を考えると更に良いです。
つまり声は重くなり、結果的に声のアタックが遅れ気味になるので、ブレスや間合い、テンポ感により注意を払ってほしいです。
HTさん、良い声ですが、声を張り過ぎると傷めてしまいます。
声量を70%くらいにして、息のコントロールで丁寧に落ち着いてフレーズ出来るようになることが、発声技術としてのこれからの課題です。
フランス語の発音は、これまでも指摘してきたSIの発音を覚えてください。
それから、OEの発音が、すべてOになってしまいます。
またUの母音もほとんどOに聞こえます。
これらの理由は、母音発声の発声フォームに原因があります。
発声フォームが悪いわけではなく、母音の響きだけで歌おうとする無意識です。
一つの解決策は、メロディを歌うのではなく、歌詞を歌うという意識の改革を持つこと。
歌詞を良く朗読出来て、その感覚から、自然にメロディが歌詞につけば、自ずと解決されると思います。
朗読の必然性が問われると思います。
KN
今回は、発声練習に時間をかけました。
課題は、喉を一定にして歌う、もっとも基本的なフォームの確立でした。
結論を書くと、ブレスの方法と声の出し始めの喉の準備にあります。
これまで長年合唱で、良く言えば自然な小さな声で楽に歌っていたと思います。
ソロの場合は、より喉を使い肉体を使う、という方向が生じてきます。
練習方法としては、口を閉じたハミングで中低音の息もれのない、換声した発声の会得。
口を開けたハミングで、喉が開いてかつ鼻腔共鳴の出来た発声の会得。
いずれも、かなり練習しましたが、低音の口を閉じたハミングでは、どうしても喉を下げ過ぎてしまうこと。
そして、中音域の口を開けるハミングでは、喉を開けることが判らないようでした。
浅くべたっとした発声になってしまいます。
結果的に、地声が勝ってしまうようです。
高音5点E前後からの換声は、この結果として自然に達成できると思います。
今回は未解決に終わりましたが、今後も発声とコンコーネなどで徹底していきたいと思いました、