SKM
発声練習は、久しぶりに高音発声までやりました。
5点bが比較的安定して出せるようになり、高音発声の可能性を感じました。
中低音は良く響く声ですが、まだキンキンしています。
もう少し喉がリラックスできると、もっと柔らかくて良い声が出ます。
それでも声が通らないことはありません。
彼女に限らず、声楽の初心者に口が酸っぱくなるほど伝えたいのが、声は自身が思う以上に良く響くことです。
したがって、自分で満足した響きだと思っている声は出し過ぎと思って間違いないです。
出し過ぎの声は、響きに歪みが出ますので良く通ると言えば通りますがキンキンして、良い声の印象がなくなります。
クラシック音楽の歌を声楽というわけですから、歌声はクラシック音楽として相応しいものでなければなりません。
そのためには声質にこだわって、クラシック音楽としてのノーブルな歌声や歌い方、がとても大事になのです。
頑張らないで、適度に出すということを、くれぐれも覚えてください。
曲の練習ですが、懸案はヴェルディのアヴェ・マリアです。
それでも、ブレスもどうにか合格圏内まで来ましたし、音楽的な流れも整ってきました。
今後は、さらにブレスに余裕を持たせることと、譜面上のリズムを良く把握することです。
メンデルスゾーンの「歌の翼に」は、ドイツ語発音のせいでテンポに乗り遅れます。
まず、音楽上のリズムに乗せてドイツ語で朗読する練習をしっかりしてください。
それが出来れば、歌でもリズムに乗れるでしょう。
この曲は軽快さが身上ですから、もっさりと歌ってしまわないように気をつけてください。
ただし、3番だけゆっくりと落ち着いて歌うと効果的でしょう。
グルックの「オルフェ」のアリアは、3曲中、もっともバランス良く歌えていました。