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母音のIで発声をすると高音の換声点まで、非常にきれいな声で発声出来るレベルである。
後はこの響きをいかにA母音に応用できるか?という点。
下顎を使わないようにして、なおかつ喉を上げないで音程を♭にしないで明るい響きでA母音を発声するにはどうするか?という発想と方法が必要になる。
喉を上げないためには顎を引いた顔の姿勢を堅持することと、上唇を少しめくり上げることでAという母音の形に導くこと。
下顎を下げると、中低音の場合は低音発声時の声帯の閉鎖が緩くなって息漏れが多くなりがちなのと、なぜか?喉が上がる。
グリークの美しい「6つの歌曲」OP48前半の3曲をざっと練習した。
言葉の意味を伝えたいという意志の力が作り出す語感、具体的には子音の発語を大切に歌ってほしいと感じた。
一般にL、Nなどの舌を良く使う子音と、DやVなどの閉鎖音、摩擦音が弱いかほとんど意識されていない。
この点をしっかり意識した上で、かつ母音発声に支障にならないような扱いが重要な点とした。
3曲の内では、発声上課題となることは見つからない。