MM

サムソンとダリラ

Mon coeur s’ouvre a ta voixとAmour viens aider ma faiblesse

声の重さがないのが気にかかる。
という点と、声というよりもメロディを歌うエスプリみたいなもの。
普通の人ではない、とても強いキャラクターの女性が、この劇中歌を歌うことを
もっとイメージして歌ってほしい。という点かな?

何か、のんびり歌っているように聞こえてしまうのは、単に発声の問題だけではなく、歌う精神のありかとか、言葉を理解して歌おうとする意識の強さだと思う。

単に声としても、さすがに重めのメゾかアルトも歌う曲だけの音楽。
地声領域の声から推し量って中音域の声を決めたいが、声のチェンジが強いため今回はこの方法は中止とした。

まずは、喉の緊張を極力なくすために胸に声を落として楽に低く構えると同時に、鼻腔の響きは確保して音程と重心の低さを両立させること。

そのうえで歌詞をもう一度よく読んで、意味と劇のシチュエーションを考えた歌い方を工夫してほしい。