12月22日

MR

発声練習では中低音域の声のミックスがとても良かった印象がある。
ただ、換声点を過ぎるとまだ声が抜ける傾向がある。
これ、あとで課題になった顎の降ろし方が影響あるのではないか?
顎を微妙に前にずらすようにして開けると、声帯が伸びないで開いてしまうのではないか?

いつものRegnava nel silenzioでも、この点を注意しながらレッスンを進めた。
見ていると口を開けないことが、喉に力みだけを与えているように思える発声だったので、
口を開けるようにアーティキュレーションすることを指示した。

それは、主に高音に跳躍する際に、口を開けることで喉と軟口蓋のバランスを良く取れるように、という意味。
口を開けない発声、あるいは下あごを動かさない発声を以前に指摘したのは意味があるのだが、発声した時点響きが落ちてしまうと口を開けないことの意味がなくなってしまう。
口を開けない=下あごを降ろさないことだが、下あごを降ろさないことで胸声を弱くするためになる。

このことを判って、声の出し初めに注意をすれば口を開けない発声で、かなりのことが上手く対処できるであろう。