KY

発声練習は、声を温める目的で、5分くらい行いました。
良く響いて、高音も上手く対処出来ていると思います。

イタリア古典のカッチーニのAmor ch’attendiは、出が前奏なしなので、歌いだしを伴奏者に判るように、
ブレスを意識してみてください。
後は、曲中のテンポの変化、Amor vendettaから転調し、伴奏のそれまでのアルペジョからコラールになりますので、それに合わせて
少しテンポをゆったり感じて歌うとロマンティくな雰囲気が出ると思います。
最後は更にRitして終わって下さい。

2番は、このことを、更に大きく表現すると、良いとと思います。
イタリア語のアクセントを良く掴んで、歌のリズムにそのアクセントを大きく載せられると理想的です。
そのためには、アクセントを意識した朗読を練習すると良いです。
暗譜で朗読出来れば、歌っても自然に出来るようになるでしょう。

林光の「四季の歌」から、「ゆき」は、彼女のセンスが光る歌ですね。
低音ですが、温かみのある良い声が聞けますし、日本語の語感が活きていて好感が持てます。
強いて言えば、もう少し声楽的に喉の開いた、共鳴の響きで歌えるようになると、喉が楽になると思います。

このことは、日本語の発音のせいで、日本語の語感があるために、逆に発声がすっ飛んでしまう面があるのは否めません。
それほど大きな声量を必要としないので、あまり声楽的な発声をうるさく云うと、今度は語感がすっ飛んでしまうので、
難しい所ですね。

なんでもかでも喉を開いて歌う、というのではなく、高低差のあるフレーズを滑らかに歌えるためには、喉を開いた
軟口蓋の高い発声を覚えると、スムーズに出来る、という感覚が身に付くと良いのだと思います。

YC

少し風邪気味で鼻声でしたが、喉はまったく問題なかったです。
発声練習をじっくりやって、喉を充分温めました。
以前よりも、中低音の響きが出るようになって来ました。
一通り発声を観察していると、2点Fくらいから声をチェンジさせる様子が微妙でてきます。
喉を深くして、声の出具合が自然に変わって行くのが良く分かりました。
決して無理な声を出さないのが、良い点です。

曲は、グノーのファウストの「宝石の唄」から。
一発でピアノと綺麗に合わせましたが、更に入念に音楽作りをしました。
冒頭のトリルは、Fで入る声だと喉が重く動かないので、フォルテの発声を止めて、軽くすることにしました。
ここはトリルが優先でしょう。

後は、ワルツのテンポの歌は、もう少し速く軽やかに歌うことと、Ritをかけるかけ方の変更などです。
最後の高音は、充分伸ばしても、伸ばさなくても、それはアドリブなので、自由です。
ただ、高音直前でブレスするよりも、Au pasageのAuの前でブレスを入れて、あとは一息で歌生きるのが良いと思います。

トスカのVissi d’arteは、冒頭部分をゆったりと落ち着いて歌って下さい。
勿論、最大限のレガートです。
中間部Sempre con f’e sinceraからは、ピアノ伴奏と共に、流れるようにイタリア語を語るように歌い進んで下さい。
しかし、diedi fioria agl’arは、ゆっくりして充分に歌い込んで下さい。
後は、細かい音符の扱いに注意して、リズムを基本的にきちっと処理してください。
最後の高音から続いてAhを伸ばして2点Gに降りる、その2点Gの最後の処理がとても大切です。

伴奏合わせ、次回までに慣れれば、Pで歌う所を良く確認して処理出来るようにイメージしておいてください。